【ひっそり解説…】

管理人さんの動向に「???」と思ってしまった方に、
蛇足かもしれませんが私なりに解説してみようと思います。

「マジ蛇足」「お前それ空気読めてない」と思った方はこの文章を読まないでくださいませ。




全部、この画像に集約されています。



長いです。
前半は解説ですが、後半は妄想です。




まず前の更新でのおさらい。






管理人さんは奥さんがいますが、常に追い出される状況にあります。
平凡な倦怠期夫婦の対応。幸せゆえの不服と言えばそれまで。
でも管理人さん本人はちょっと不満な感じ。


お前も大変なの分かるけどさぁ…
もうちょっとさぁ、 旦那に対する敬意ってもん、無いの?
昔みたいにデートしようって言ってるわけじゃないよ。
たださ、ここはお前の家でもあるけど、俺の家でもあるわけだから、
俺がくつろぐ空間があったって良いじゃないの。

…そう一言ガツンと言ってやりたいけど、言えぬ背中が大人しく外出する日々。


わかる?
だから車が欲しかったの。
車が俺の「家」で「部屋」になるの。
移動式の部屋よ。
そう考えると、自宅よりもカッコいいじゃないの。
真っ赤でオーディオも付いてて、冷暖房完備で、テレビも付いた、ふかふかソファの家。
こりゃ手放せないわな。



だから、王様が「DV」だなんて聞くと鼻で笑っちゃう。
ははっ DV? なにそれ イチャイチャして ほっぺを叩いちゃったくらいでしょ?
いるんだよね、そういう奴。
「苦しいんだよ」って言いながら、結局中身は自慢な奴。嫌んなっちゃうね。

…基本、拗ね腰な管理人さん。


でも話を聞くうちに段々と自分の思ってた物とは違っているような気がしてきた管理人さん。



王様とうさぎさんが愛しあってるって聞いて妙な気持ちになる。
なんだか落ち着かない胸騒ぎ。
こっちは結婚もしてるんだぜ。
圧倒的社会的に俺の方が幸せのはずだろ。

でも、何故か負けた気になる。

こんな俺のことなんかあいつら眼中に無いから。本当に2人きりの世界。
周りが何しようが、どう常識から外れていようが、そんなの全く関係ない。
2人がお互いを想いあって、2人なりの愛の育み方をしているから。

すっごいロマンチックだな、って。

「愛」だなって。


羨ましいな。

俺はさ、
休日に家にいるかどうか…みたいな関心のされ方しかされて無いのに。
「愛するあの人は約束破らず、ちゃんと帰ってくるかしら」じゃなくて、
「あの同居人は私のプライベートの邪魔はしないわよね」としか思われてないなんて。


そんなロマンチックがあるのなら、

俺だって体験してみたいよ。


本気で情熱的に愛されてみたいよ。
怖い彼女に「浮気するな」って怒られてみたいよ。
心配されて、涙浮かばれて、頬を叩かれて、嫉妬されて、
体が悲鳴を上げるくらいに無茶振りされて、愛を要求されたいよ!

笑顔でわがままを言い合える相手が欲しいんだよ。
子供みたいに無邪気に、腹抱えて冗談言いあえる相手が欲しいんだよ。




でも左手の薬指、銀色に輝くのは婚姻の証。


小さな男が「モブキャラ」であるがために、用意された「困難の無い幸せ」。
「ドラマチックに乗り越える必要の無い現状」。

この銀色の輪っかが俺の激情を許さない。


男の激しい衝動は、男を奮起させ、立ちあがらせ、



そして、座らせる。



遅いんだよ。

遅すぎるんだよ。



こんなんじゃ、俺、
不倫するしかないじゃん。

でもそんなの絶対駄目だから。


俺はそんなロマンチック、信じない。
存在しないって信じる。断固として。

だからあの男は嘘つきなんだよ。虚言癖がある奴なんだよ。




そう主張しないと、

俺の幸せってなんなんだよ?



男の銀色の輪を付けたその手は所在なさげに固く握られる。






という感じでした。

管理人さんがスポーツカーを質にかけてでも王様を否定したがったのはこういうことでした。
寂しさゆえに車がある。
寂しさを消せる相手が本当にいるのなら、俺は車が無くったっていい。
そういう気持ちでした。


「えっ そんなに沢山の意味を込めてたの!?」って思われた方。
単なる私の力量不足です。
すみません。





■□■□■以下、妄想。バッドエンド嫌いは見ないでください■□■□■











このお話は管理人さんの不倫フラグなのです。

「不倫なんて出来るわけないだろ…」って思ってるうちはまだ大丈夫。
この男の周りに不倫相手候補となる女が存在しないからです。

そうなる女が現れたとしても「私と不倫してよ!」だなんていきなり言う人がいないように・・・

じわじわと、何気ないしぐさで、
目が合い、
手が触れ、
話が盛り上がり、
食事を一緒にして、
一日の外出を共にして、
「友達ならよくあることよ」と誤魔化しながらキスを交わす。

左手の薬指が重いと感じるようになる。
光の中で反射する目障りなソレを男はそっと財布にしまいこむ。
カメラなんてどこにもないのに、その銀色に見られている気がする。

そして気が付いた時、
この小心者の男はベッドの中で泣くのです。

一回だけと言ったはずなのに、
どうして俺は見知らぬ布団で何度も朝を迎えるのだろう。



泣く男を優しい声で慰めるのは隣で寝ていた女で。
お前のせいだと責める事は出来ない。
そうだ、俺の優柔不断がいけないんだ。



こんなの 俺の思ってた幸せじゃないよ。


それでも救いを求めるように、女の手を握り返そうとした矢先。
彼女は何回目かの嘔吐を催す。
二日酔いするほどの量じゃなかった。
お前、次の日にまで嘔吐を引きずるほど酒に弱くは無いだろ。



あれ、と、ふと思う。


お前と最初に寝たのはいつだっけ。



男は財布を取り出す。
そうしてもう一度、銀色の輪っかを怨むのです。







っていう妄想をするのが楽しい(*´▽`*)

物語中の管理人さんの一人称は「私」なのですが、
脳内や妻相手にまで「私」って言う人はそんなにいないんじゃないかなぁ。
やっぱり男だから上辺で「私」を使うけど、それ以外は「俺」とか「僕」とかって言うと思うんですよ。
というわけで違和感感じたらすみません。
若大将の時もそうでしたね。


おっさんの不幸話を喜んでるわけじゃないんです。
決していじわるしてるじゃないんですよ。
これが私の「萌え」なんです。ときめきなんです。




うん、語り過ぎ。


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